3次元CADシステムの導入による 配管設計の効率化
配管の設計・製作業務において、多様なクライアントからのプラントデータ形式に対応できる3次元CADシ
ステムを導入することにより、配管設計工程の効率化と品質向上を実現した。
配管3Dモデルの情報を流用して図面作成時間を短縮した。スプール(現場に搬入して組み立てる部分配管)の図面や管理表もほぼ手を加えることなく出力可能となった。パイプ支持設計においてパイプ支持周辺の確認作業が不要となり、出力した2次元CADに材料リストが自動で含まれるようになった。その結果、次のような成果が得られた。
(1)設計時間を46%短縮
(2)コストを27%削減
(3)設計の不良率を約7分の1まで削減
ソフトウェア導入により設計工程を大きく改善できたが、データの読み込みにまだ効率化の余地がある。データの読み込みを支援する独自のソフトを開発しており、設計時間のさらなる短縮に取り組んでいる。 また、当社では創業からスプールの製造業務を柱として成長してきた。事業範囲を拡大して、配管のルート計画設計から現地の組み立てまで一貫して請け負うことができることを目標にしており、設計工程の継続強化と現地での組み立て作業の受注獲得につなげたい。